四方山日記

とりあえず毎日つけることが目標であり目的。画像は本人です

2021-03-20

アイドルマスターシャイニーカラーズ

五ツ座流星群に腕を破壊されたため、再生するまで待った結果この時間になりました。どうも、こんばんは。

THE IDOLM@STER SHINY COLORS 2ndLIVE STEP INTO THE SUNSET SKY DAY1、見てきました。シャニマスとしての有観客ライブは実に一年半ぶり、そしてシャニマスのライブに現地参戦するのは今回が初めて。
本当に開催できるのだろうか、やっても有観客は難しいのではないか。そんな中での開催決定は、僕の中から得体のしれない緊張として表出していました。現地入りした僕の身体はかなり強張っていましたし、それは周りの同僚方も同じに見えました。「楽しい」だけではない、「不安」の入り混じった表情。始まるまでのしばしの間、会場は重苦しい静寂に溢れていました。

はづきさんと天井社長の言葉に励まされながら開演を待ち。

 

そして静寂を切り裂いたのは、他でもないアイドルたちの声でした。

普段はプロデューサーたちが叫んでいるはずの協賛コールを、アイドルたちが。
それだけ聞けばたしかにくだらないことかもしれません。けれどこの冬を乗り越え、ようやく舞台に立つことができたあの子たちの元気な声が会場に溢れてくるというただそれだけで、僕の胸はふつふつと湧きたってくるようでした。そうだ、本当に今からあ、ライブが始まるんだ。始め、られるんだ、と。

一曲目。「Ambitious Eve」。暗い曇り空を切り裂くような、鋭い刃のような曲。『重力にハートが泣きそうでも』。『飛びたいよ』。『作った今日が』。『合言葉 輝け』。
二曲目。「シャイノグラフィ」。切り裂かれた雲がゆっくりと退き、暖かな光が射すように。『精一杯の先へ』。『目一杯の未完成で』。
『世界に』。『希望を』。『見せたい』。

 

それだけで。本当にそれだけで十分でした。始められたんだと、本当に始まったんだと、今いるこの場所は幻想なんかじゃなくて、今見ている景色は画面越しじゃなくて、振っているペンライトも、割れんばかりの拍手も、現場の爆音も、輝かしい照明も。

そしてなにより、この耳に届く彼女たちの声も。

すべて現実で、真実で、紛れもない「今」であるという事実を。

僕はそこまでしてやっと、それらを受け入れることができたのです。すべてがクリアになったわけじゃなくて、それでも、今を楽しんで、未来に進んでいいんだと。そう言われた気がして。気づけば、僕の頬にはとめどなく涙が伝っていました。止める理由は、ありませんでした。

 

 

というわけで二曲目「シャイノグラフィ」の時点で完全にやられました。ズルじゃんあんなの。泣くに決まってるでしょ。

虚飾なしに、誇張なしに。少なくとも僕はライブが始まるまでめちゃくちゃ緊張していて、けれどその緊張は、「シャイノグラフィ」が終わるころには安堵へと変わっていました。最序盤ですが、このライブで一番心に残っている場面だと思います。

 

あとは覚えているかぎりの「ここよかった!」をダイジェストでまとめていこうと思います。読める文章にまとめる前に僕が忘れる可能性が高いからね、仕方ないね。

 

○土屋李央が一生樋口円香だった話

席位置の関係で全体曲はノクチルのステージを見る機会が多かったわけですが、とりわけ目を惹かれてしまったのが彼女、樋口円香、であり土屋李央さんでした。他のメンバーが客席に向けて笑顔で手を振る中、一人少しけだるげに、しかししっかりと体制は崩さずクールに歩き、笑顔を見せないまましっかりとダンスをこなす。彼女は、樋口円香はたしかに今日、そこにいました。誰かが見ていなくても、間違いなく僕はそこに、樋口円香を見ました。樋口円香の隣に立つ土屋李央氏にも大きな拍手と感謝を。

 

○放クラに全てを破壊された話

小宮果穂担当なので必然的に放クラを見る目はどうしても贔屓目になってしまうわけですが、それを差っ引いても今回のMVPは放クラであったと言えるでしょう。反論は受け付けるが受け取る気はあまりない。

開幕「よりみちサンセット」ですぐ横のステージに樹里と夏葉が出てきたときの破壊力や、ライブ初披露の「五ツ座流星群」があまりにも最高の音楽すぎてペンライトを振る腕が攣りそうになった話、みんなでチョコ先輩の穴を埋め薬指のネイルはチョコ先輩のイメージカラーで合わせていた話などよき話をすればキリがありませんでしたが、取り立てて一つ挙げるとすればやはり地震発生時のMC対応でしょう。

危険なセンターステージからすぐに退避し、「地震」の文字列を一切出すことなくその場を繋ぎながら観客の不安を抑える。言うは易しですが実際に行うはとてつもなく難しい判断だと思います。自身の不安を収めつつ、アドリブでその場を繋ぐのは並大抵の技術ではありません。演者の方々とスタッフの方々の適切な対応と対処が招いた最良の舞台だったと思います。

 

河野ひよりが最高だった話

前の話にも関連する話。地震対応の際の頼もしいアドリブ力・カリスマ力もそうですが、やはり真価が発揮されるのは小宮果穂を宿した時の彼女の、いえ、小宮果穂の無邪気で素敵なアイドルとしての姿。壇上を縦横無尽に駆け回り、声は飛び跳ねんばかりに元気よく、サイドステージに来た時やトロッコに乗ったときはどの方向にも万遍なく満面の笑みと元気を送ってくる、そんな彼女のことが、彼女たちのことが、今までもこれからも大好きです。壇上から「あー!」って感じで指さされて手を振られるの、幻覚じゃなかったらいいな。

 

○灯織がいなくても立っていられたイルミネの話

メンバーが足りない時のユニット対応というのは前回のMUSIC DAWN時のノクチルや今回の放クラのようにユニットごとの色が出るものだと考えていて、そういう面において今回のイルミネは「イルミネ」らしい舞台だったと思いました。灯織の場所を残しておくのではなく、舞台すべてを、曲すべてを二人で埋め尽くし、二人が真っ向から対峙し溶け合い、そうやって灯織のいない穴を埋め、「イルミネーションスターズ」を成り立たせる。それぞれがそれぞれに立ち、寄り添い、いなくても不安のないように。支えあって、支えられなくても、立つ。それが「イルミネ」の在り方であると、そう示された公演でした。桜木真乃に並び立つ関根瞳さんは流石にアイドルマスターシリーズのセンターを任されているだけあってとても安定した素晴らしい全体進行役でしたし、その後ろを支える八宮めぐると峯田茉優さんは背中を預けられる頼もしいアイドルであったと思います。

 

○演出最高だったって話

ライティングによる演出が本当に最高で誇張なく鳥肌が立ちました。上から雨のように降り注ぐ細い光は舞台に立つユニットによってその意味を変え、縦横無尽に走るライトとレーザーは彼女たちを時に妖しく、時に可愛らしく、そして時にかっこよく、常に最善の演出をしていたと思います。特に凄かったのはストレイライト。

 

○トロッコ

初トロッコでしたが最高でした!!!!!!!

先に挙げた果穂(河野さん)の対応もそうですが、恋鐘(磯部さん)のファンサービスや指先の動きまで可愛らしい甘奈(黒木さん)、トロッコから乗り出さんばかりにこちらにアピールをするめぐる(峯田さん)など魅力的な面々を間近で見ることができたのは本当に何事にも変えがたい貴重で素敵な体験でした。素敵な人が近くにいるの、幸せですけど振り切れるとこんなに幸せでいいんだろうかって不安にあってしまいますね。

 

……と、とりあえずはそんなところで。明日も現地予定なので早めに寝て、見られなかったとことろ、記憶が不確かなところをもう一度目に焼き付けたいと思います。

 

それでは、おやすみなさい!